日本にはない「教師の日」とは?!

文化や習慣にかなり共通点のある日本と中国。でも、日本にはない変わった祝日があるのをご存知でしたか?それは「教师节(jiào shī jié)」。日本語に直すと「教師の日」です。残念ながら今年はもう過ぎてしまったのですが、中国理解のためにもちょっと勉強してみましょう。

「教師の日」の制定秘話

中国では伝統的に教師をとても敬う習慣があります。古代中国では「人には敬うべきものが三つある。それは、君、父、師だ。」という言葉があったほど。さて、現代の中国の「教師の日」は、9月10日です。これは1985年に制定されたものですが、実はこの「教師の日」が今のように定着するまでには、ちょっとした紆余曲折があったようです。

実は、古くは1931年に、教育会の名士たちの発言により、教師の待遇改善や労働保証をとなえて6月6日を「教師の日」とする案がありました。しかし、その案は当時の国民党によりあえなく却下されてしまいました。その後1939年には、逆に国民党政府が自ら、儒家の祖である孔子の誕生日に合わせて8月27日を「教師の日」と制定しました。しかし、残念ながら、全国的に広まることはありませんでした。その後、新中国が成立した1951年には、なぜかメーデーの日、5月1日が「教師の日」に。しかし、その後に文革(66年~76年)が始まり、教師の地位は著しく低下し、教師が重んじられることはなくなってしまいました。しかし、80年代からまた「教師の日」を復活させようという話が上り、1985年に、全国人民代表大会で現在の9月10日(中国の学校始業にあたる)を、「教師の日」として制定したようです。

「教師の日」には何を贈ったらいいのか?!

さて、いざ自分のお世話になっている先生方にプレゼントを贈るとなると、学生たちもいろいろと頭を悩ますようです。まだ学生ですから、あまり高価なものは贈れないし…でもせっかく贈るならちょっと特別なものを贈りたい…。一般的にはやはり、花束、フルーツのバスケット、チョコレートなどの菓子類にカードを添えて贈ることが多いようです。他にも、女性の先生であれば、ちょっとしたアクセサリーケースやおしゃれな櫛(くし)や手鏡といったものでも良いようです。

逆に贈り物として厳禁なものは、高価なネックレスや礼服などといった実用的ではないもの、間に合わせで買った適当な置物などです。とにかく、どんなプレゼントにも言えることですが、プレゼントをただ贈ればいいというわけではなく、気持ちがこもっているかが大事だということですね。

「教師の日」に贈る言葉

どんな祝日にも共通していることですが、お祝いの言葉としては「~节快乐!」という言葉を使います。つまり「教師の日」であれば、「教师节快乐!」日本語に訳すと「教師の日おめでとうございます。」といったところでしょうか。その一言を書いてから、それぞれの先生へ心のこもった言葉を添えると、いつも授業の準備に追われて疲れ切っている先生方も、「よし、また頑張ろう!」という気になるのです。残念ながら、日本にはこんな素敵な習慣がありませんが、先生たちに感謝したいと思っている学生の方たち、この祝日の精神に倣って、一度心のこもったメッセージを贈ってみてはいかがでしょうか。きっと喜ばれると思いますよ。

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